[22日 ロイター] - 米宇宙開発企業スペースXは22日、米電気自動車大手テスラ との統合に踏み切る場合は、支配株主であるイーロン・マスク氏の承認が必要になるとの見解を示した。マスク氏は利益相反を理由に両社間の協議からは身を引いている。ただ統合にマスク氏の承認が必要とされたことで、協議に直接関与する関係者は「手続きが複雑化する」と述べ、テスラ株主の利益が十分に代表されているかを巡る疑問が生じかねないとの見方を示した。
マスク氏は20日、スペースXとテスラの統合は「良い考えだ」と語り、両社が統合の可能性を検討するため特別委員会を設置したと明らかにしていた。
こうした中でスペースXは22日に提出した規制当局向け文書で「特別委員会は統合の可能性に関して何ら決定しておらず、統合案はいかなる場合も特別委員会、取締役会および支配株主による追加承認が必要となる」と説明した。
複数のウォール街アナリストは、テスラとスペースXの統合は「実現するかどうかではなく、いつ実現するかの問題」とみている一方、統合時にテスラ株主が受け取る対価については見解が分かれている。
またマスク氏が今週、統合計画を公然と支持したことで、協議に関与する関係者の一部に懸念が広がった。関係者によると、同氏の発言で統合協議を巡る公正性の面で、株主の目が厳しくなり、協議の進展を数週間遅らせる可能性があるという。
マスク氏はテスラ株のおよそ5分の1を保有し、スペースXでは議決権支配権を握る。統合が実現した場合、同氏が統合後の新会社への影響力を一段と強めるとみられる。