Maria Cheng Tuvan Gumrukcu

[アンカラ 22日 ロイター] - カナダのカーニー首相は22日、トルコを初めて公式訪問し、エルドアン大統領と貿易・投資、防衛・安全保障、エネルギー、社会・外交関係を柱とする新たな戦略的パートナーシップに署名した。両国は来月に自由貿易協定(FTA)交渉を開始することでも合意。カーニー氏は「新たな世界秩序」の中でトルコとの関係を前進させる必要性に言及し、米国への依存を減らすため新たな貿易相手国の開拓を進める取り組みを続けたい考えだ。

カーニー氏はエルドアン氏との共同記者会見で「労働者や企業に新たな機会を生み出し、カナダとトルコ両国の国民に大きな安全と繁栄をもたらす、戦略的パートナーシップという新たな種をまいた。注意深く取り組み、強い意思を持って育てていけば、何世代にもわたって発展していく」と述べた。

エルドアン大統領も「長年続いてきたトルコとカナダの断絶が解消された。両国は今、新たな時代をスタートさせる」と表明。両国間の貿易額を現在の30億ドルから、まず50億ドル、最終的には100億ドルへ拡大する考えを示した。ただ、時期については言及しなかった。

カナダとトルコが署名した新たな戦略的パートナーシップは、両国の企業のビジネス拡大を通して雇用や経済機会の創出を目指すもので、4本の柱で構成され、3年間の行動計画が盛り込まれている。アンカラで行われた式典で両国の閣僚がエネルギー、防衛、航空輸送分野での協力協定に署名した。エネルギー分野では、原子力、重要鉱物、液化天然ガス(LNG)などの分野で協力を強化する。

カーニー氏によると、カナダとトルコの交渉担当者は来月、アンカラで自由貿易協定(FTA)交渉の初会合を開く。このほか、カナダ輸出開発公社(EDC)とトルコ輸出入銀行(エクシムバンク)が、第三国での事業で両国企業の協力を促進するための新たな協定に署名する。

カーニー氏は記者会見で、「断絶」や「新たな世界秩序」の中でトルコとの関係を前進させる必要性に言及。ただ、カーニー氏もエルドアン氏も米国に直接言及することはなかった。

カーニー氏は21―23日の日程でトルコを訪問。23日にはイスタンブールでトルコの主要企業幹部や投資家との会合に出席する。

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