[ワシントン 22日 ロイター] - 米労働省が22日発表した10月17日までの週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比6000件減の19万4000件となった。レイオフ(一時解雇)の少なさを背景に、申請件数は1969年以来の低水準となった7月中旬の18万9000件に迫る水準にある。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は20万件だった。
週ごとの変動をならした4週間移動平均は1000件減の19万7750件と、1969年以来の低水準となった。
エコノミストらは、堅調な内需を背景に企業収益が伸びていることに加え、退職の増加やトランプ政権による移民取り締まりで労働力人口が縮小していることが、労働者を解雇から守っていると指摘している。ただ、中東紛争の長期化に伴う金融環境の引き締めや金利上昇が、来年の労働市場に悪影響を及ぼす恐れがあるとの懸念もある。
FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「政権の移民政策により労働市場は逼迫し、企業は財(モノ)・サービスの生産に必要な人手を確保できなくなっているため、既存の労働者を手放さない状況になっている」と指摘。「多くの産業において、突如として労働者が代替不可能な存在となっている」と述べた。
今回の申請件数データは、10月の雇用統計の調査期間と重なっている。
10月10日までの1週間の継続受給件数(季節調整済み)は2万5000件増の172万8000件となった。 ただ、継続受給件数には、大学を最近卒業した人や、職歴が浅い、または全くないために受給資格がない人は含まれていない。
長期失業者の一部が、大半の州で26週間に制限されている受給資格を使い果たした可能性もあり、これが継続受給件数が低水準で推移する一因となっている可能性がある。9月の失業期間の中央値は11.5週と、約4年半ぶりの高水準に近いものの、9月の失業率は4.2%にとどまっており、労働市場がインフレの要因とはなっていない。
ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのチーフエコノ ミスト、カール・ワインバーグ氏は「米連邦準備理事会(FRB)は、需要を抑制しスラック(需給の緩み)を拡大して、インフレ目標回帰を確実にするために金融引き締めが必要と判断すれば、来週にも自由に利上げに踏み切ることができる」と指摘。「雇用に関するFRBの責務は明らかに満たされている」と述べた。