後半戦を「アップデートできる人」と「できない人」
──前半戦の成功体験を、後半戦に合わせて切り替えられる人と、そうでない人の違いはどこにあるとお考えですか。
前半戦がうまくいった人ほど、なかなか切り替えができないことがあります。成功体験の力が強いので、それを変えたくない、変えられないという気持ちが働くからです。
しかし、スポーツ選手を見ると成功体験が大きくても切り替えが上手い人がいます。たとえば三浦知良選手は僕より年上でまだ現役ですし、2026FIFAワールドカップで活躍したメッシ選手も30代後半で、もうほとんど走っていないんですよ。代わりに、食生活なども含めて後半戦に合わせた戦い方に切り替えている。
本書のタイトルである「セカンドハーフ戦略」という名前も、そこから来ています。前半戦の成功体験に固執せず、一度立ち止まって戦略を組み直すことが大事です。
一番やめてよかったのは「とりあえずビール」の習慣
──本田さんが人生後半戦に入るにあたって、やめてよかった習慣があれば教えてください。
「とりあえずビール」をやめたことです。体のOSを切り替えようとしていた時期に、お酒の飲み方も見直しました。ビールは食欲を刺激しますし、アルコール度数が低いので水のように飲めてしまう。そのペースでワインや日本酒に移るとアルコール度数が高いのでアルコール摂取量が跳ね上がってしまう。僕の場合、それが翌日の不調につながっていました。
そこで一杯目をお茶にして、二杯目から飲みたいものを頼むようにしたら、翌朝の体調や集中力が劇的に良くなった。これは、思考停止して頼む生き方自体をやめたことにもなります。