Yukun Zhang Kevin Yao

[北京 8日 ロイター] - 中国は8日、為替政策に対する外国からの批判に反論し、競争力の確保を目的とした通貨切り下げを行ったことはないと表明した。欧州の政策当局者が中国の過去最大の貿易黒字と輸出急増を抑制するため、人民元の上昇を求めていることが背景。

欧州連合(EU)のシェフチョビッチ欧州委員(通商担当)は、EUの対中貿易赤字の縮小について協議するため北京を訪れている。

中国人民銀行(中央銀行)は詳細な政策声明で、中国が貿易上の優位性を得るために人民元を人為的に安く抑えているとの主張を否定した。

「中国には為替相場の下落を通じて貿易上の競争優位を得る必要も意図もなく、競争的な通貨切り下げを行ったこともない」と表明。

「国内産業の競争力低下や財政・金融規律の弱まり、複雑な構造問題を単純に他国の為替相場のせいにすることは、必要な調整を行う自らの責任を回避し、転嫁することに等しい」とした。

中国の2025年の貿易黒字は過去最大の約1兆2000億ドルとなり、国内総生産(GDP)の約6%に相当した。アナリストは、人工知能(AI)関連などの先端技術製品の輸出により、26年も黒字が高水準を維持すると予想している。

人民銀は、中国の貿易の強さは産業の国際競争力に由来するとし、歴史的に多額の貿易黒字を計上してきたのは製造業が強い国だと主張した。

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