Michael S. Derby

[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のムサレム総裁は8日、連邦準備理事会(FRB)はインフレ率を目標の2%に戻すために追加利上げを実施する必要があると述べた。ただ、今月下旬の連邦公開市場委員会(FOMC)での対応については言及を避けた。

ムサレム氏はニューヨークで開かれたブルームバーグ主催のイベントで「インフレ率を適時に目標へ戻すには一段の金融引き締めが必要になる」とし、「『適時』を18カ月程度と考える場合、向こう6─9カ月の適切な時期に追加利上げが必要になることを示唆している」と語った。

FRBは27─28日のFOMCで利上げを決定すべきかとの質問に対しては「毎回の会合に極めてオープンな姿勢で臨んでおり、その会合の結果や自分がどう行動するかについて予断を持っていない」と述べるにとどめた。ただ、「インフレ動向を踏まえると、追加的な政策引き締めを検討する必要がある」と述べた。ムサレム氏は今年のFOMCで投票権を持っていない。

このほか、力強い経済成長と安定した労働市場が続く中で、インフレが米経済にとって最大の課題になっていると指摘。雇用を大きく損なうことなくインフレ率を引き下げられる可能性が高く、FRBが目標とする2%に戻すことで経済全体に幅広く恩恵をもたらすことができるとの見方を示した。

このところ上昇している国債利回りについては、FRBに対する信認が失われていることを示すものではなく、経済が堅調で資本需要が強い環境下では実質金利が上昇するとの見方が背景にあると指摘。ハイテク部門の旺盛な投資や政府の巨額な資金調達需要も利回りを押し上げる要因になっていると述べた。同時に「米政府は過去20年近くにわたり持続不可能な財政運営の軌道をたどっている」とし、多額の政府債務が経済に問題を引き起こすリスクが存在すると警告した。

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