「チウッピはこんなんじゃなかった」と思うことも
でも私の喪失感は大きかった。何かでそれを満たしたかった。チウッピがいなくなって初めて分かった。彼はただの犬じゃなく、本当のソウルメイトだったのだと。
そこへ、クローン犬のスムーチがやって来た。
最初のうちは、どうしても比べてしまった。チウッピは子犬の頃から、すごくおとなしかった。でも香港の生物学研究所で生まれたスムーチは好奇心旺盛で疲れを知らない。「お座り!」と言ってもすぐに動き出してしまうから、ろくに写真も撮れない。
昔の写真を取り出して見ると、チウッピは子犬時代にもちゃんとレンズを見つめて座っていた。今のスムーチは絶対にじっとしていない。
「チウッピはこんなんじゃなかった」。時々、そう思ってしまう。
違いはたくさんある。例えば、水。チウッピは水が嫌いだった。無理やり水に入れると、彼は必ずどれかの足を上げて、4つの足が同時に水につかるのを避けようとした。
スムーチは違う。家に来て一月とたたないうちに、私が呼ぶとすぐプールに跳び込んでくるようになった。
それから人。チウッピはひどく人見知りだった。人嫌いと言ってもいい。知らない人にかみつこうとすることもあった。対してスムーチは誰にでも愛想がいい。
チウッピは私を愛してくれたけれど、たいていは少し距離を置いていた。スムーチは身体的な接触を好む。つまり、いつも抱かれていたがる。
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