死んでしまった愛犬とそっくり同じDNAを持つ子犬が、もうすぐやって来る。そのとき、私、どうやって抱き締めたらいいのだろう?
ニューヨークの国際空港では、テレビ局の取材班がもうカメラを回していた。見物人もたくさんいる。私は自分に言い聞かせた。待ちに待った瞬間よ、頑張らなくちゃ。
来た! 係の人から手渡された子犬をしっかり抱きとめ──ようとしたら、その子、私の腕におしっこをした。
笑っちゃった。だって、本当におかしかったから。むちゃくちゃ緊張していたのは私だけじゃなく、この子も同じだったみたい。それで、お漏らし。おかげで緊張がほぐれ、私は小さな子犬(♂)を思い切り抱き締めてやった。
名前はスムーチ。昨年3月に死んだ愛犬チウッピのクローンだ。つまり、遺伝子レベルではそっくりさん。でも私はすぐに学んだ。遺伝子は同じでも魂は違うのだと。
チウッピは2016年に私のところへやって来た。まだ子犬だった。それからはずっと一緒で、私の結婚にも離婚にも、引っ越しにも寄り添ってくれた。人生が一変して、アパートで一人住まいになっても、チウッピが一緒なら寂しくなかった。
犬だけど、ソウルメイト(魂の伴侶)。だから私は、彼をソウルドッグと呼んだ。
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