Nandita Bose
[テキサス州サンアントニオ 7日 ロイター] - トランプ米大統領は7日、テキサス州を再び訪問し、共和党が11月3日の中間選挙後の議会における過半数維持を目指す中、予想外に接戦となっている共和党候補らを支援した。同州の訪問はここ1カ月で3度目となる。
トランプ氏は、上院議員選で民主党のジェームズ・タラリコ候補と接戦を繰り広げている共和党のケン・パクストン候補と共に、満員となったサンアントニオのアリーナに登場した。
トランプ氏はステージで、パクストン氏の忠誠心に謝意を表した。トランプ氏は共和党の同州予備選で、自身が苦境にある際に支持しなかったとして現職の上院議員ジョン・コーニン氏を批判した後、パクストン氏を支持していた。
トランプ氏にステージへ呼び出されたパクストン氏は「大統領の来訪に感謝したい。われわれはこの選挙に勝利するだろう」と述べた。両氏は演説の中で、民主党のタラリコ候補を攻撃した。
最近の世論調査ではタラリコ氏がパクストン氏をリードしている。
トランプ氏のテキサス州への度重なる訪問は、共和党支持層の厚い州における広範な選挙運動の一環だ。これらの州は当初、共和党の確実な地盤と見られていたが、実際には中間選挙の激戦区となっている。トランプ氏はここ1カ月あまりで、テキサス、オクラホマ、アラバマ、オハイオ、ネブラスカの各州を選挙対策で巡回している。一方、バンス副大統領はアラスカ州で選挙運動を行っている。トランプ氏とバンス氏は、2024年の大統領選挙でこれら6州全てで勝利した。
有権者の関心が物価高やイランとの戦争に集中する中、共和党は苦戦しており、トランプ氏の支持率は過去最低を記録している。5日に完了したロイター/イプソスの世論調査によると、トランプ氏の支持率は32%で、登録有権者層では民主党が44%と、共和党の37%を上回っている。
トランプ氏は7日、5日のネブラスカ州の集会で述べた、イランがロサンゼルスやサンディエゴを攻撃する可能性があるという発言を繰り返した。トランプ氏は、カリフォルニア州の民主党指導者や一部の共和党員から批判を浴びたこうした発言について、自身がイランに対して始めた戦争の重大性を強調するものだと説明した。
テキサス大学オースティン校の「テキサス・ポリティクス・プロジェクト」所長であるジェームズ・ヘンソン氏は、トランプ氏がパクストン氏を支持していることを踏まえると、上院選での敗北は「共和党にとっても、トランプ氏にとっても壊滅的な打撃となる」と指摘。「トランプ氏はその結果を回避するために多大な努力も惜しまないだろう」とは語った。
トランプ氏とパクストン氏の関係は、時折ぎこちなく見えることがある。米紙ニューヨーク・タイムズによると、パクストン氏は支援者に対し、ダラスで開催されたトランプ氏中心の党大会の後、共和党候補者の支持率が低下したと語った様子が録音されていた。一方、トランプ氏は公の場で、パクストン氏の話し方や服装、外見を嘲笑してきた。
共和党はテキサス州南部で接戦となっている下院議席の防衛にも奔走しており、トランプ陣営は接戦の下院選挙区に数百万ドルを投入している。