地球低軌道を周回していたアメリカの人工衛星が分解してバラバラになった。原因は不明とされ、米宇宙軍が調査を続けている。
宇宙軍のS4S部隊報道官が本誌に寄せた声明によると、人工衛星「USA 32」は協定世界時の9月13日午後9時13分、地球低軌道を航行中に分解した。
「分解の原因は現時点で分かっておらず、分析を継続している」と報道官は言い添えた。
人工衛星が分解していわゆる「宇宙ゴミ」と化し、地球軌道を周回しながら何の役にも立たない状態に陥ることは珍しくない。しかし使えなくなった衛星の残骸は、軌道上の物体に危険を及ぼす恐れがある。2024年6月にはロシアの衛星が分解し、国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士らが約1時間にわたって避難を強いられた。
米軍はUSA 32衛星について、差し迫った脅威は認識していないと説明した。
USA 32(別名NORAD 19460番衛星)は、1988年にアメリカ国防総省の国家偵察局(NRO)が打ち上げた。同衛星は冷戦末期のスパイ衛星だったと複数のメディアが伝えている。
スイスの宇宙関連企業s2a systemsは、USA 32の分解で生じた「多数の断片」とする映像をXに投稿した。この映像についてニューズウィーク独自に検証することはできていない。
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