Juveria Tabassum Angela Christy M
[5日 ロイター] - 米玩具大手マテルの大株主である資産運用会社アリエル・インベストメンツは5日、業績や収益性の改善が停滞しているとして、マテルに会社売却を含む戦略的選択肢を検討するよう求めた。ロイターがアリエルの書簡を確認した。
マテル株の5.4%を保有するアリエルは、マテル株が依然として大幅に過小評価されていると指摘。アリエルのジョン・ロジャース共同最高経営責任者(CEO)はマテル取締役会に宛てた書簡で「われわれの試算では、戦略的買い手は現在の株価に大幅なプレミアムを上乗せした価格を支払うだろう」と述べた。
アリエルは選択肢として大規模な資産売却や他社との合併、会社全体の売却などを挙げ、マテルが保有するブランド群は同業の玩具メーカーに加え、エンターテインメント企業や従来型のプライベートエクイティー(PE)投資会社にとっても魅力的だとの見方を示した。
マテルは、映画「バービー」のヒットによる大幅な業績押し上げ効果が一巡したことで過去2年ほど販売の不安定さや投入コストの上昇に直面。営業利益は過去6四半期にわたり減少している。
マテルはロイターへの電子メールで「取締役会と経営陣は全株主の利益を最優先して行動することに尽力しており、アリエル・インベストメンツの書簡で示された見解を、他の株主の意見とともに検討する」とコメントした。
マテルに戦略的選択肢の検討を求める投資家が現れたのは今年2度目。5月には株主のサウスイースタン・アセット・マネジメントが、非公開化のほか競合のハズブロや、マテルの資産を株式市場より高く評価する可能性がある大手メディア企業による買収などを検討するよう求めていた。
マテルには先週、オーセンティック・ブランズ・グループから買収の打診があり、企業価値を約60億ドル以上と評価する可能性があると、事情に詳しい関係者がロイターに明らかにしていた。ただ、マテルが提案に応じる保証はなく、正式な売却手続きも始まっていないという。
この報道を受けてマテル株は急伸したものの、年初からはなお約20%下落している。LSEGのデータによると、今後12カ月の予想株価収益率(PER)は9.99倍で、業界平均の14.03倍を下回る。
モーニングスターのアナリスト、ジェイミー・カッツ氏は「(主要株主の間には)事業がやや停滞していることへの不満があるのだろう。現在のバリュエーションを踏まえれば、投資家の目が届かない非公開企業として事業を立て直すには良いタイミングかもしれない」と述べた。