Raphael Satter

[ワシントン 5日 ロイター] - オンライン百科事典ウィキペディアを運営するウィキメディア財団は、米人工知能(AI)開発企業オープンAIの不正エージェントによる大量のトラフィックが、同財団のデータサービスで5月に発生した障害と関連している可能性があると明らかにした。

ウィキメディアは5日に公表したブログ記事で、「ウィキメディアのプラットフォーム上でこれらの『不正な』オープンAIエージェントによる何らかの活動を発見したことを確認した」と説明。その中には「ウィキデータ・クエリー・サービス」の「部分的なサービス停止」の原因となった5月の事案も含まれると述べた。

ウィキメディアは、こうした障害は、エージェントが数百万ページにアクセスし、数十万件のデータクエリーを実行したことで引き起こされたとみられると述べた。

また、オープンAIのエージェントがウィキメディアのウィキサイトに無断で編集を行い、その中には、引用ツールに対する『悪意のある可能性のある編集』も含まれていると指摘。ツールを乗っ取ることを意図していた可能性が高いとの見方を示した。

さらに、同財団のメモ作成ツール「イーサーパッド」もオープンAIのエージェントによる悪意ある活動の標的になったと説明した。

オープンAIはコメントを求めるメールに直ちには返答しなかった。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。