Nicole Jao

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米国時間の原油先物は約2ドル下落した。中東からの原油輸出が増加したほか、主要7カ国(G7)が石油備蓄の協調放出を約束したことが背景。ただ、米国とイランの戦争に伴う供給混乱への懸念が根強く、下値は限られた。

清算値は、北海ブレント先物が1.93ドル(1.89%)安の1バレル=100.32ドル。米WTI先物は1.68ドル(1.84%)安の89.43ドルだった。

G7は2日、世界のエネルギー市場の安定化に向け、ディーゼル燃料(軽油)などの石油備蓄1億バレルを協調放出すると発表した。

また、 湾岸地域の産油国による原油輸出量が9月のほぼ半分の期間で戦争前の水準を上回ったことが、5日の海運データから明らかになった。

ただ、PVMオイル・アソシエーツのアナリスト、タマシュ・バルガ氏は「中東での停戦は依然として見通せない。サウジアラビアとイランが支援するフーシ派の戦闘再燃により、エネルギー施設や船舶への攻撃は続き、地政学的リスクプレミアムは高水準にとどまるだろう」との見方を示した。

ロンドンで開催された「エネルギー・インテリジェンス」会議に出席した石油業界の幹部らも、海上輸送の停滞や製油所の大幅減産、在庫の取り崩しにより、世界の原油価格は2027年以降も高止まりするとの見通しを示した。

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