David Milliken

[ロンドン 4日 ロイター] - 英国の緑の党は4日、シオニズムを人種差別の形態に分類することを決議し、英国のユダヤ人コミュニティーなどから批判を浴びた。イスラエル政府は同党を「テロリズムに正当性を与える組織」と見なすと述べた。

2024年の総選挙で得票率6%を獲得した同党は、シオニズムを「エスノナショナリストの政治プロジェクト」と位置づけ、英国の労働党政権に対し、イスラエルとのあらゆる武器取引を停止するよう改めて求めた。

緑の党は声明で「この動議は、自決権に対する緑の党の支持を改めて表明するとともに、歴史的なパレスチナ全域にわたる単一の民主国家の樹立を求めている」と述べた。

この動議は、多くの重鎮からの反対にもかかわらず、1022対813の賛成多数で可決された。スターマー前首相の下院議員辞職に伴う補欠選挙への出馬を目指す党首のザック・ポランスキー氏は投票に参加しなかった。

この決議に対し、英国のユダヤ人団体「進歩派ユダヤ教運動」は「緑の党は反ユダヤ主義を党の政策とし、人種差別的な政党となってしまった」と述べた。

イスラエル外務省はXへの投稿で、サール外相がポランスキー氏に対し、イスラエルへの入国禁止を宣言することを決定したと発表した。

同省は緑の党の動議について、「ユダヤ民族の自決権を否定していることから、IHRA(国際ホロコースト記憶同盟)の定義によれば、明らかな反ユダヤ主義的な文言を構成している」と述べた。

緑の党の副党首であり、この動議を支持するモシン・アリ氏は3日、スカイニュースに対し、イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争におけるパレスチナ人の多大な死者が今回の投票の重要な背景と説明。「この動議はシオニズムを極めて明確に定義している。エスノナショナリストの運動と定義し、民族浄化と定義し、ジェノサイド(大量虐殺)と定義している」と述べた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。