Kanishka Singh

[ワシントン 4日 ロイター] - 米連邦捜査局(FBI)は4日、中国当局者の指示で台湾総統の息子を監視した疑いで、カリフォルニア州在住の女を逮捕したと発表した。

同州アーバイン在住のワンイン・チャン容疑者(34)で、ヘザーの別名でも知られる。FBIは中国へ出発する予定だった同容疑者をロサンゼルス国際空港で逮捕した。当局は、未登録で外国政府の代理人として活動した罪で訴追した。

FBIによると、チャン容疑者は台湾の頼清徳総統の息子を監視していた。FBIは監視対象の氏名を直接明らかにしなかったが、その後、米国在住の頼廷宇氏だとする米紙ニューヨーク・ポストの記事を共有した。

台湾総統府は、チャン容疑者の行為を「越境弾圧の典型例」とし、台湾市民を保護した米政府に謝意を表明した。

台湾総統府の郭雅慧報道官は「人権と国家主権を無視するこうした野蛮な行為に対し、わが国は最も強い非難を表明する」と述べた。

中国外務省はコメント要請に応じなかった。

米司法省によると、チャン容疑者は2025年、中国当局者の指示でシアトルを訪れ、台湾総統の息子とその家族の写真や動画、車のナンバープレート情報を中国側に送った。

容疑者は発覚を避けるため諜報活動の手法を用い、外国政府のために活動していることを米政府に一度も届け出ていなかったという。

チャン容疑者に弁護人がいるかどうかは、直ちには分からなかった。同容疑者は5日にロサンゼルスの連邦裁判所に出廷する予定。

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