死亡した女性はペストに感染していた疑いがあり、現地では徹底した防疫封鎖措置が講じられた。ロシア当局や現地メディアが伝えた。
イルクーツク州のイーゴリ・コブゼフ知事は10月2日、ロシア連邦保健監督局(ロスポトレブナドゾール)局長と会談し、「極めて危険な感染症が疑われる地元住民の症例」について協議したことを明らかにした。
現地の独立系メディア「ピープル・オブ・バイカル」によると、死亡したのはイルクーツク・ペスト対策研究所に勤務する検査技師のダリア・シピロワ(28)だった。
世界保健機関(WHO)によると、2019年から2025年にかけてペスト感染が確認された症例または疑いのある症例は10カ国で約4000例に上る。
ペストはペスト菌に感染したノミが媒介するほか、感染した物質や動物、粒子などに接触することで人に感染する。最も多いのは腺ペストだが、ペスト菌は肺ペストや敗血症型ペストを引き起こすこともある。
世界の中にはペスト菌が自然界に存在している場所もあり、症例は稀だが、主にアフリカの一部で流行が発生することがある。
ペストは数千年の歴史の中で、何百万もの命を奪ってきた。14世紀にヨーロッパで猛威を振るった「黒死病」では、当時のヨーロッパ大陸の人口の推定3分の1が死亡した。専門家によると、現在では早期に発見できれば抗生物質で治療できる。
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