Giuseppe Fonte Gavin Jones
[ローマ 2日 ロイター] - イタリア政府が2日公表した最新の2026年の実質国内総生産(GDP)成長率見通しは1.0%で、4月時点の0.6%から上方修正した。今年の財政赤字は19年以降で初めて欧州連合(EU)の基準内に収まるが、27年には再び基準を上回ると見込んだ。
成長率見通しは、政府が今月まとめる27年予算案の前提となる複数年の経済・財政予測の一環。ジョルジェッティ経済・財務相によると、27年の成長率予想も従来の0.6%から0.8%に切り上がった。
ただ燃料価格の急騰でインフレが加速し、政府の資金調達コストも上昇しており、公的債務の国内総生産(GDP)比は今年、ギリシャを上回ってユーロ圏21カ国で最も高くなると想定されている。
ジョルジェッティ氏は記者会見で「状況を日々注視している。慎重に対応する必要がある」と述べた。
政府は26年の財政赤字については、EUが上限とするGDP比3%を下回る同2.9%に縮小する目標を維持した。25年は3.1%で、基準内への復帰をわずかに逃していた。
一方27年の財政赤字はGDP比3.4%と、従来目標の2.8%から大幅に引き上げた。EUが加盟国に認める財政ルールの例外措置を活用し、防衛費を増やすほか、中東情勢の混乱を背景としたエネルギー危機への対応に財政支出を振り向ける。
巨額の公的債務が減少に転じる時期の見通しも28年となり、4月時点から1年遅れる。公的債務のGDP比は26年の138.1%から27年に138.5%でピークを付け、28年には137.9%へ低下するという。
ジョルジェッティ氏は、財政赤字の拡大によって27年半ばにEUの財政規律上の是正手続きを終了する計画が妨げられないよう、欧州委員会と協議していることを明らかにした上で「今後2年間の財政赤字はGDP比3%を超えるが、防衛・エネルギー関連の追加支出を除いて調整する必要があり、その場合は3%を下回る」と説明した。
メローニ首相はこのほど、エネルギー価格上昇に伴うインフレへの対応を支援するため、財政ルールに「さらなる柔軟性」を設けるよう求める書簡をEUに送った。