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[オタワ 2日 ロイター] - カナダのカーニー首相が今月トルコを訪問し、エルドアン大統領と会談する計画だ。事情に詳しい関係者4人が明らかにした。実現すれば、カナダ首相による初のトルコへの本格的な2国間訪問となる。
関係者は、今月後半に予定されているカーニー氏の訪問について、具体的な日程や議題を明らかにしていない。カーニー氏とエルドアン氏の事務所はコメント要請に直ちに応じなかった。
ただ関係者の1人は、両首脳が7月にトルコ首都アンカラで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせて開始した自由貿易協定(FTA)交渉のほか、エネルギーや防衛分野での協力について協議する可能性があると説明した。また2人の関係者によると、両国の貿易担当相がこのほど首脳会談を前にFTA交渉を加速させることで合意した。
カーニー氏は8月に米国との貿易協議が決裂した後、最大の貿易相手国である米国への依存を減らすため、従来のカナダ外交の慣例にとらわれない取り組みを推進中。同氏は今後10年間で米国以外との貿易を倍増させる方針を表明し、その一環として過去に関係が悪化した中国やインドを含む各国との関係構築を急いでいる。
一方トルコは近年急成長している防衛産業の新たな市場や協力相手の開拓を進め、最大の貿易相手である欧州連合(EU)に加え、エネルギーやインフラ、鉱業分野でも新たな提携や投資を求めている。
カナダとトルコの首脳は、NATOや20カ国・地域(G20)首脳会議などの国際会議に合わせて会談してきた。両国は7月のNATO首脳会議でFTA交渉を正式に開始し、同月にはトルコが、カーニー氏が主導する多国間の「防衛安全保障・強靱化銀行」に創設メンバー10カ国の1つとして参加することで合意した。
両国の貿易担当相は6月にも会談し、再生可能エネルギーや原子力分野での協力拡大を計画。カナダ政府は航空宇宙、防衛、安全保障も新たな協力が期待される分野に挙げている。
トルコは国内で計画する2基目と3基目の原子力発電所の建設を巡り、カナダのエンジニアリング大手アトキンス・レアリスのほか、韓国電力公社、中国国家電力投資集団と協議している。
カナダが開発したCANDU炉(カナダ型重水炉)の独占ライセンスを持つアトキンス・レアリスの幹部は今年、情報交換後にトルコ側がCANDU炉の初期評価を終え、本格的な受注協議に進む可能性があるとの見通しを示した。
もっとも両国間の貿易規模は依然として小さい。カナダ統計局によると、2025年のカナダとトルコのモノの貿易額は43億4000万カナダドル(30億5000万米ドル)で、カナダのモノの貿易全体に占める割合は0.3%未満だった。対米貿易額は1兆カナダドルに上る。
カナダはトルコに主にレンズ豆や航空機、電子機器を輸出し、トルコから医療機器、漁船、航空機エンジン、宝飾品などを輸入している。