Elizabeth Piper Andrew MacAskill

[リバプール 27日 ロイター] - バーナム英首相は27日、社会的ケアの危機に対処するための計画を次期総選挙で提示すると表明した。利用時は無料とし、費用は国民全体で広く負担する仕組みにするという。

首相就任後初となる労働党大会の初日、バーナム氏は英BBCのインタビューで社会的ケアに関する構想を打ち出した。多額のコストを伴うこの問題について、今月初めに父親が介護施設で亡くなったことから、自身にとって強く共感する課題だと述べた。

ただ、この問題を優先課題の一つに挙げながらも、2029年半ばまでに実施される次期総選挙まで具体的な計画は示さない方針を明らかにした。目先の大幅増税を回避したい政府にとっては、一定の安心感をもたらした。

バーナム氏は「私はこの問題でリーダーシップを発揮する。難しい問いから逃げるつもりはない。言い換えれば、絆創膏を一気に剥がすつもりだ。誰かがやらなければならない」と強調。

「その計画は総選挙で国民に問う。そこで計画が試されることになる。困難を伴うかもしれないし、一部の人々からは不評を買うかもしれないと承知の上で、私はその立場に身を置く覚悟だ」と述べた。

英国では歴代首相が社会的ケア改革に取り組んだものの、いずれも失敗してきた。現状では、介護施設に入所する人々が高額な費用を賄うために自宅を売却したり借金を負ったりせざるを得ないケースが少なくない。

財政への懸念に対応するため歳出削減の分野も示す用意があるかとの問いに対し、バーナム氏は今週の党大会でその用意があることを示すと述べた。

英国では借り入れコストが高水準にあり、社会保障費は膨らみ、エネルギーコストも上昇している。

バーナム氏はまず、生活費高騰にあえぐ多くの国民の負担を和らげることが自身の望みだと語った。

「この職務でできることのために、私はこの仕事を望んでいる。私が何をしようとしているのか、国民が疑いを抱くことはないだろう」とし、「ブレグジット以降続いてきた10年間の漂流と分断を終わらせるために、私はここにいる」と語った。

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