[モスクワ/キーウ 23日 ロイター] - ロシアのペスコフ大統領報道官は23日、ウクライナ和平協議を行う前提条件は依然として整っていないと述べる一方で、和平協議には応じる姿勢は維持していると述べた。ウクライナの首都キーウでは、ロシアによる無人機攻撃で少なくとも2人が死亡した。
ロシアのラブロフ外相は、国連総会が開かれているニューヨークでルビオ米国務長官と会談する予定。
ペスコフ氏は記者団に対し、「現時点で平和的な交渉の軌道に移る前提条件はない。ただ、ロシア側としては和平協議に引き続き応じる用意がある」と述べた。
トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は22日、国連総会が開かれているニューヨークで会談した。ゼレンスキー氏は、トランプ氏を交えた3者会談の方式でプーチン大統領と会談する用意があると表明した。
ペスコフ氏は、両首脳が必要と判断すれば、プーチン氏はトランプ氏と1対1の会談を行う用意があると述べたが、ゼレンスキー氏との直接会談を巡るロシアの立場に変化はないと明確にした。
ロシアはかねて、ゼレンスキー氏がロシア側の条件を満たした上で、モスクワまで来て会談する必要があると主張。ウクライナ政府はこれを拒否し、協議は中立国で開催すべきとしている。
ペスコフ氏は首脳会談の構想についても慎重な見方を示した。「一般論として、専門家レベルで下準備が整う前に首脳会談を開くのは、他のいかなる状況でも不適切だ。時間の無駄になる」と語った。
<ロシア、キーウを激しく攻撃>
ロシアは23日、キーウを無人機で激しく攻撃し、キーウ市当局によると、少なくとも2人が死亡、22人が負傷した。鉄道インフラや倉庫、給油所が攻撃された。
市中心部では爆発音が聞かれ、煙が立ち上った。欧州連合(EU)のマテルノバ駐ウクライナ大使は交流サイトへの投稿で、「これはきょう、EU代表部の窓から見える光景だ。近くの建物が燃えている」と述べた。