[22日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は22日の国連総会での演説で、10月の大統領選挙への外国の干渉に警告を発するとともに、組織犯罪対策における外部勢力の関与を一切拒否した。大統領選の対立候補である右派のフラビオ・ボルソナロ上院議員と米政府を念頭に置いた発言とみられる。

左派のルラ氏は、ブラジルが「民主主義の内外の敵」によって投票が損なわれることを許さないと述べ、今回の選挙を「民主主義と否定主義」の選択だと位置付けた。

ルラ氏は「全ての候補者は、最大限の表現の自由を享受している。一部の候補者がその自由を濫用し、国の利益に反する外国の利益に同調していることは承知している」と述べた。具体的な候補者名は挙げなかったが、フラビオ・ボルソナロ氏を指したものとみられる。

トランプ米大統領の長年の盟友であるボルソナロ前大統領の長男のフラビオ氏は今年、トランプ氏と会談し、7月にアルゼンチンのミレイ大統領、イスラエルのネタニヤフ首相からの支持を強調して選挙運動を開始した。

世論調査によると、ルラ氏とフラビオ氏は仮に決選投票が行われた場合、得票率がほぼ並ぶ見通しだ。

ルラ氏は、ブラジルの選挙制度は「近代的かつ堅固」だとした上で、「われわれは再び、選挙プロセスへの外部からの干渉を目の当たりにしている」と述べ、選挙戦中に公の議論を歪めようとする偽情報キャンペーンに警告を発した。「ブラジルは誰の『裏庭』でもない」と強調し、地政学的な支配を図ろうとする動きを批判した。

ルラ氏は、ブラジルは国内および国境を越えて活動する犯罪組織に立ち向かう準備ができていると述べた上で、介入ではなく国際的な協力を求めた。

今年初め、米国政府はブラジルの主要な麻薬ギャング2団体をテロ組織に指定したが、ルラ氏はこれをブラジルの内政への不当な干渉だと批判している。

ルラ氏は「われわれの領海を空母がパトロールする必要はない。犯罪の温床となっている武器や資金の流れを食い止めるための協力が必要だ」と述べ、そのメッセージをトランプ氏に直接伝えたと語った。

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