<為替> ドルが続伸して取引を終えた。原油価格の乱高下でインフレ見通しが不透明になる中、序盤に2カ月ぶりの高値を付けた後、不安定な値動きが続いた。 原油価格は序盤、2週間ぶりの安値まで下落していた。イランが、米国が軍事的圧力を緩和し、イランの港湾封鎖を解除すれば、7日以内にホルムズ海峡を再開できると述べたことや、イランと米国が紛争終結に向けた交渉再開の可能性を示唆したことが手掛かりとなった。 しかし、トランプ氏が国連総会での演説で、11月の中間選挙後にイランとの合意に達すると考えていると述べたことで、原油とドルが上昇。序盤の楽観的なムードは後退した。 CMEのフェドウオッチによると、市場では米連邦準備理事会(FRB)による10月会合での利上げを巡って見方がほぼ二分しており、少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利上げ確率は55.4%と、前日の57.6%から低下している。 主要通貨に対するドル指数は0.17%高の100.59。同指数は一時、7月30日以来の高値となる0.29%高の100.70を付けたものの、0.11%下落する場面もあった。 ドルは対円では0.03%高の157.41円と、3営業日続伸となる勢い。日銀が18日の金融政策決定会合で利上げを決定したにもかかわらず、円は圧力にさらされている。より慎重なペースを主張した政策委員2人の反対票について、市場は追加利上げの実施が難しくなる可能性を示唆していると受け止めている。 ユーロは0.18%安の1.1441ドル。 英ポンドは0.23%安の1.3332ドルと、2営業日続落の見通しとなった。過去7営業日で6回目の下落となる。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが低下した。米連邦準備理事会(FRB)が追加利上げを実施するか見極めようとする動きが続く中、この日はインフレ懸念の緩和につながる原油価格の下落に反応し、10年債や2年債などの利回りが低下した。
終盤の取引で10年債利回りは2.2ベーシスポイント(bp)低下の4.941%。先週は5.041%と、2007年以来の高水準を付けていた。
トランプ米大統領はこの日に国連総会で行った一般討論演説で、11月上旬の中間選挙後に米国がイランと合意に達するとの見方を表明。その後、記者団に対し、米政府当局者がこの日にイラン代表団と約3時間にわたり「極めて良好な」協議を行ったと明らかにした。
これに関連してイラン国営メディアは、イランのアラグチ外相がこの日にニューヨークで米国のウィットコフ和平交渉担当特使と会談し、戦略的要衝であるホルムズ海峡の通航再開に向けたイランの条件を米国に伝えたと報道。 米国時間の原油先物は下落し、北海ブレント先物は約1%安の1バレル=99.25ドルで取引を終えた。
原油価格は対イラン軍事攻撃を受け急騰しており、インフレ加速と金利上昇に対する懸念が強まる要因になっていた。
米連邦準備理事会(FRB)は15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、インフレ抑制を目的に2023年7月以来初めて利上げを決定。FOMCに合わせて公表された金利・経済見通しでは、年内に少なくともあと1回の利上げが実施される可能性が示唆された。
CMEフェドウオッチによると、10月27─28日の次回FOMCで追加利上げが決定される確率は約55%。
終盤の取引で、FRBの金融政策見通しに敏感な2年債利回りは2.5bp低下の4.728%。一時は4.7879%と、約2年ぶりの高水準を付けていた。
2年債と10年債の利回り格差は21.1bp。
30年債利回りは1.5bp低下の5.281%。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> ナスダック総合が連日で終値での最高値を更新した。半導体大手マイクロン・テクノロジーや人工知能(AI)関連銘柄に買いが入り、ナスダック指数を押し上げた。また、原油価格が1バレル=100ドル近辺で推移する中、S&P総合500種8月13日に付けた過去最高値に迫った。
マイクロンは5%高、サンディスクは約7%高となった。
メタ・プラットフォームズが投入したAIアシスタント「ミューズ」の成功が、このところAI関連半導体株への買いを後押ししている。
一方、ミューズが小売業者やオンライン証券会社など消費者向け企業と競合するとの懸念から、消費者向けソフトウエア株などに売りが広がった。
配車アプリ大手ウーバー・テクノロジーズとリフトはともに1%超下落。チャールズ・シュワブは6.1%安、民泊仲介大手エアビーアンドビーは3%安となった
原油先物は下落。トランプ米大統領が22日の国連総会一般討論演説で、イランとの戦闘終結に向けた合意に至らなければ同国を「壊滅させる」可能性があると警告したことが材料視された。
市場では、24日に予定されている米中首脳会談に注目が集まっている。
S&P主要11セクターのうち6セクターが下落。JPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴがともに3%超下落する中、金融は1.68%安となった。通信サービスも0.8%下落した。
S&P500種指数では、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数はほぼ拮抗した。
米取引所の合算出来高は179億株と、直近20営業日の平均である163億株を上回った。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が意識され、金相場は下落。米東部時間午後1時40分(日本時間23日午前2時40分)時点で、金現物は0.2%安の1オンス=4336.21ドル、米金先物の清算値は0.2%安の4376.40ドルだった。トレーダーの間では12月の利上げ確率が90%と見込まれている。セントルイス連銀のムサレム総裁やシカゴ連銀のグールズビー総裁は、旺盛な需要とエネルギー価格上昇に起因するインフレを抑えるため、さらなる利上げの必要性を示唆した。金価格は1月に付けた過去最高値5594.82ドルから22%超下落している。高金利環境では金は利回りを生む資産に対して魅力が薄れるため、相場の重しとなっている。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> サウジアラビアが東西パイプラインを再稼働させ、原油供給が拡大したことに加え、ホルムズ海峡を通る船舶の動きが活発化したことを背景に下落した。
北海ブレント先物の11月限清算値は1.09ドル(1.09%)安の1バレル=99.25ドル。
米WTI先物の10月限は22日に取引最終日を迎え、1.19ドル(1.24%)安の94.99ドルで取引を終えた。
両指標とも取引時間中に2ドル超下落する場面もあった。
サウジアラビアによる東西パイプラインの操業再開により、西部の紅海沿岸のヤンブー港からの輸出は22日中に再開する可能性がある。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 157.37/157.41
始値 157.03
高値 157.6
安値 157.03
ユーロ/ドル NY終値 1.1447/1.1450
始値 1.1465
高値 1.1466
安値 1.143
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 97*14.50 5.2953%
前営業日終値 97*14.00 5.2960%
10年債(指標銘柄) 17時05分 97*14.00 4.9552%
前営業日終値 97*12.00 4.9630%
5年債(指標銘柄) 17時05分 98*01.00 4.8273%
前営業日終値 98*00.25 4.8330%
2年債(指標銘柄) 17時05分 98*27.50 4.7470%
前営業日終値 98*27.13 4.7530%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 51863.69 -185.14 -0.36
前営業日終値 52048.83
ナスダック総合 27244.28 +122.18 +0.45
前営業日終値 27122.09
S&P総合500種 7764.64 -0.06 0.00
前営業日終値 7764.70
COMEX金 12月限 4376.4 ‐7.5
前営業日終値 4383.9
COMEX銀 12月限 6653.0 +11.5
前営業日終値 6641.5
北海ブレント 11月限 99.25 ‐1.09
前営業日終値 100.34
米WTI先物 10月限 94.59 ‐1.19
前営業日終値 95.78
CRB商品指数 418.6958 ‐0.5779
前営業日終値 419.2737