Gwladys Fouche

[オスロ 21日 ロイター] - 米沿岸警備隊北極管区のリトル司令官は、米国の北極海域における中国の活動を「非常に注意深く」監視していると明らかにした。

同氏は北極圏の安全保障に関する会議で講演するため訪問したオスロでロイターに対し、今年に入り中国の調査船4隻が米国の北極海域で活動しており、2025年通年の5隻に匹敵するペースだと指摘した。

中国船はアリューシャン列島を含むアラスカ州沖の海域を航行し、ベーリング海峡を経て、北は北極点にまで達したという。

同氏は「私が責任、関心、懸念を有するのは、米国の主権が及ぶ海域内やその周辺で中国船が活動している場合だ」とし、「排他的経済水域(EEZ)の内側や延長大陸棚の上空であれば当然、安全保障上の懸念となる。そうした活動をわれわれは非常に注意深く監視している」と述べた。

これらの船舶は国際水域にとどまっていたものの、通常の慣行として求められる外交ルートを通じた事前通告を米国に行っていなかったという。

リトル氏は「われわれが活動の目的を問いただすと、『国際水域で活動を実施している』あるいは『科学調査を行っている』という回答が通常返ってくる」と述べた。

同氏によると、懸念は2つあり、一つは米国に帰属する海域で中国が海底の鉱物資源開発に焦点を当てた科学調査に関与している可能性があることだ。もう一つは、こうした船舶が「中国側に軍事的な優位性を与えたり、米国の安全保障上の脅威となったりする」活動を行っている可能性だという。

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