Laurie Chen

[北京 18日 ロイター] - 口頭で指示さえすれば、ほとんどの基本的な作業をこなしてくれる―。早ければ来年にも人型(ヒューマノイド)ロボットがここまで進化すると、中国新興のスピリットAI(Spirit AI)の共同創業者でチーフサイエンティストの高陽(ガオ・ヤン)氏がロイターに明らかにした。ソフトウエアの進化に自信を示すものの、一般家庭に導入するにはなお時間がかかる見通しだ。

中国で開発競争が激しくなっている人型ロボットは、ハードウエアの機能向上により、ダンスなども器用にこなすようになった。さらに生産性の高い作業を可能にするソフトウエア開発が進んでいる。北京事務所で取材に応じた高氏は「2027年半ばまでには、自然な言葉で話しかけるとロボットが一連の動作で作業をこなすようになる」と述べた。

これまでに、単純な作業では約9割の成功率を達成。「今後1─2年は産業への応用に向けた初期段階となる。2年後にはサービス業の現場でロボットが単純な作業をする様子が見られるだろう。ただ家庭への導入はもっと難しい」と指摘。複雑な連続作業をこなすことができるものの、ボトルのキャップを緩めるような細かな動作や突発的な対応には課題が残っているという。

契約社員約1000人が自宅や工場でデータ収集装置を着け、移動に関するデータを集めてロボットを訓練している。データ訓練施設では数十人がセンサーを装着し、冷蔵庫の開閉や金庫の解除、包丁で野菜を切るといった動作を繰り返していた。

スピリットAIは、24年設立で正規従業員は約300人。これまでに6億7000万ドル超を資金調達し、電池大手CATLやネット通販大手の京東集団(JDドットコム)に人型ロボットを数十台投入している。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。