[ワシントン 18日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が18日発表した8月の製造業生産指数は前月比0.3%減少した。7カ月連続の増加の後、マイナスに転じた。原油価格の上昇と金利上昇が、人工知能(AI)関連の設備投資拡大による下支え効果を一部相殺する可能性があり、年内の活動は緩やかな伸びにとどまる公算が大きい。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.3%増だった。前年同月比では0.9%増加した。
7月は0.2%増(改定なし)だった。
8月の減少は、耐久財の生産が0.5%減少したことが主な要因となった。自動車・同部品の生産は1.2%減と、2カ月連続減となった。コンピューター・周辺機器は1.4%減となった一方、前年同月比では5.5%増加した。
通信機器は0.8%増加。半導体・関連電子部品は0.1%減となったものの、前年同月比では12.4%増と大きく伸びた。
非耐久財の生産は前月比横ばい。7月は0.4%減だった。繊維・アパレル・革製品の生産が増加したものの、プラスチック・ゴム製品や石油・石炭製品の生産減により相殺された。
鉱業生産は0.1%増と、7月と同じ伸びとなった。石油・ガス井掘削は0.9%増加。7月は5.2%急伸していた。公益事業生産は1.8%増加。7月は0.5%増だった。
鉱工業生産全体では前月(0.2%増)から横ばいとなった。前年同月比では1.4%増加した。
鉱工業部門の設備稼働率は76.3%と、7月から横ばい。1972─2025年の平均を3.1%ポイント下回っている。
製造業の稼働率は0.3%ポイント低下の75.7%と、長期平均を2.5%ポイント下回った。
パンテオン・マクロエコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、サミュエル・トゥームズ氏は「先行き、製造業生産は今後数カ月にわたって幾分伸びると見ているが、今年上期に見られたペースには及ばないだろう」と指摘。「一部の製造業者は、エネルギー価格の上昇分を消費者に転嫁するにつれて、需要が軟化するのを実感するだろう」と述べた。