Emily Chow

[バンコク 17日 ロイター] - アジアの液化天然ガス(LNG)需要は今年、2年連続で減少する見通しだ。米国とイスラエルによるイランへの攻撃で湾岸地域からの供給が制約され、市場の需給が引き締まり、価格が数年ぶりの高水準に上昇して消費を圧迫している。

アナリストによると、2026年のアジアのLNG需要は25年の水準から3─10%減少する見込み。主に北東アジアで需要が減退するという。その後、27年には再び回復する見通しだ。

ライスタッド・エナジーのアナリスト、パン・ルーミン氏は「需要減退の多くは北東アジアが吸収してきた。これらの国には石炭があり、原子力もある程度利用できる。各国の電源構成にもよるが、LNG需要を減らすことができた」と述べた。

また、今年は数カ月にわたり平均気温が昨年より低く、発電需要が減少したとも指摘。韓国と日本の電力需要と発電量はいずれも前年比で減少したと語った。

調査会社ケプラーによると、北東アジアの需要減少は中国が大きな部分を占め、同国では前年比610万トン減少すると見込まれている。

ケプラーのアナリスト、ネルソン・シオン氏は、セラミックス、メタノール、ガラスなどのエネルギー集約型産業は燃料費が高騰して採算が取れなくなったため、生産削減や工場閉鎖を余儀なくされていると指摘。急速な在庫取り崩し、国内ガス生産の拡大、パイプライン輸入の増加も、中国のLNG輸入需要をさらに押し下げていると述べた。

アジアのLNG需要は25年に既に減少していたが、26年は米国とカタールの供給増による価格下落を背景に4─7%回復すると見込まれていた。

しかし、2月28日に始まった紛争により湾岸地域からの供給に混乱が生じている。

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