[香港 16日 ロイター] - 香港の李家超行政長官は16日に発表した2026年の施政方針演説で、オフショア人民元業務の拡大、資本市場の深化、資産・コモディティー(商品)セクターの育成を通じて、国際金融ハブとしての地位を確固たるものにするため、取り組みを強化すると述べた。

具体的な措置は以下の通り。

<オフショア元など>

• 香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)は、オフショア元市場の流動性を強化するため、中国人民銀行(中銀)との通貨スワップ協定の改善を検討。

• HKMAは、銀行の短期資金調達ニーズに応えるため、7日物のオフショア元流動性に関する入札メカニズムを導入するとともに、オフショア元建て短期債務証券の発行についても検討。

• 香港取引所(HKEX)は、市場動向の指標および上場投資信託(ETF)のベンチマークとして「HKEXオフショア元債券指数」を立ち上げるとともに、為替先物商品のラインナップを拡充。

• HKMAは、南向き「債券コネクト」の対象商品を拡大し、香港ドル建て債券および元建て債券を原資産とする商品を含めることを検討。

<証券市場>

• 香港証券先物委員会(SFC)は、質の高い海外企業の香港上場を促進するため、2027年に目論見書の開示要件の合理化に関する協議を開始。

• HKEXは来年前半、時価総額の基準見直しを含む、専門技術系企業の上場に関する改正について意見募集を開始。

• HKEXはHKMAと協力し、デリバティブの時間外取引向けに、ホールセール型中央銀行デジタル通貨(CBDC)を導入。

<資産・ウェルスマネジメント>

• SFCは、質の高い海外上場不動産投資信託(REIT)を香港に誘致し、二重上場を実現するため、手続きを合理化。

• 相互市場アクセスを通じて、中国本土の保険基金による香港のETFへの投資を促進し、同スキームの対象となるETF商品の範囲を拡大。

<コモディティー>

• 政府は27年第1・四半期、香港の金の中央清算・決済システムを正式に開始。

• HKEXは今年、貴金属の価格設定における元の世界的な影響力を高めるため、元建てで現物決済される新しい金先物契約の詳細を発表。

• SFCは、金および商品取引におけるリスク・資本管理を促進するため、店頭デリバティブの規制体制を強化。

• HKMAは、為替基金(Exchange Fund)の金保有を増やし、香港の現物および先物市場に参加する可能性を模索。また、保有する現物金を「香港貴金属中央結算系統」が指定する保管庫へ段階的に移管することも検討。

• 政府は、より多くの商品トレーダーが香港で事業を設立・拡大するよう促すため、現物商品取引に対して税率半減措置を実施。また、来年に立法会(議会)に提出するため、金および商品取引のエコシステム内における適格な活動に対して税優遇措置を提供する提案を検討。

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