[シンガポール 17日 ロイター] - 8月下旬にネパールとチベットの一部地域で洪水を引き起こし、約1400人の死者と数千人の行方不明者を出した氷河崩壊について、科学者らは17日、気候変動が要因となった可能性が極めて高いとの見解を示した。
研究者グループ「ワールド・ウェザー・アトリビューション(WWA)」によると、同地域で気温が急速に上昇したことで氷河が薄くなり、ヒマラヤ山脈の岩盤深部にある氷や永久凍土の融解が進んだという。
• ネパールのヒマラヤ山脈地帯にあるランタン・リルン山で先月発生した、約2平方キロに及ぶ岩壁と氷河の崩壊について、気候変動が果たした正確な役割を特定するのは難しいものの、気温の急上昇が崩壊の下地を作ったと、研究に関わった研究者らは述べた。
• インペリアル・カレッジ・ロンドンの気候学者フリーデリケ・オットー氏は「人間が引き起こした気候変動が、永久凍土の融解や氷河の薄化、降雪から降雨への変化などを通じて、今回の災害の前提条件を作り出す役割を果たしたことに疑いの余地はない」と語った。
• 研究によると、ヒマラヤ地域の8月の平均気温は平年より約5度高く、そのうち1.5度が気候変動によるものだった。