Sam Tabahriti William James

[ロンドン 12日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)投資家クリストファー・ハーボーン氏は12日、英国の反移民の右派ポピュリスト政党「リフォームUK」に3600万ポンド(4900万ドル)を寄付したと明らかにした。前日に同じ暗号資産投資家ベン・デロ氏が行った献金に匹敵する過去最大規模で、遅くても2029年までに実施される次期総選挙に向けた同党の資金基盤を大幅に強化することになる。

これによりナイジェル・ファラージ氏率いるリフォームUKは、48時間足らずの間に2人の支援者から計7200万ポンドを確保。党の資金調達を巡る不正疑惑が浮上する中での大型献金となった。同党は疑惑を否定している。

英国選挙管理委員会のデータによると、この献金額は昨年の総選挙で与党・労働党および最大野党・保守党がそれぞれ投じた選挙費用を上回る。資金は次期総選挙を見据え、有権者への浸透を図るために活用される見通しだ。

ハーボーン氏は英紙デーリー・テレグラフへの寄稿で、前日のデロ氏の献金に刺激を受け、自らも同額を拠出することを決めたと説明。「私が寄付の見返りとして期待するものは何もない。爵位も政策変更も求めていない。ただ政権を担う準備ができている政党を支援したいだけだ」と述べた。

デロ氏による3600万ポンドの献金は、英国実業家ジョン・セインズベリー氏が保守党に遺贈した1000万ポンドを大きく上回り、英国政治史上最大級の政治献金だった。

リフォームUKは、政権を獲得した場合、暗号資産の普及を促進する法案を提案する方針を示している。具体的にはデジタル資産に対するキャピタルゲイン税率の引き下げや、イングランド銀行(BOE、英中央銀行)内へのビットコイン準備基金の創設などを掲げている。

ファラージ氏は12日、支援に謝意を示し「デロ氏とハーボーン氏がリフォームUKに大きな信頼を寄せてくれたことを光栄に思う」と述べた上で「両氏は、われわれこそが英国を立て直し、次期総選挙に勝利できる唯一の政党だと理解している。2人の寛大な支援により、われわれは対等な条件で総選挙を戦えるようになった」と強調した。

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