Johan Ahlander Greta Rosen Fondahn
[ストックホルム 14日 ロイター] - 13日投開票のスウェーデン総選挙は、14日未明時点で大接戦となっており、選挙管理当局による暫定集計では、野党の中道左派陣営が1議席差で過半数を握る可能性が出ている。実現すれば、同国がリベラルな伝統から離れつつある流れに歯止めがかかりそうだ。
選管によると、社会民主労働党のアンデション党首率いる野党連合は定数349の議会(リクスダーゲン)で175議席を獲得する見通しだという。クリステション首相の右派与党連合は174議席を獲得するとみられ、開票作業が続いている。接戦のため、全ての在外投票の集計が終わった数日後まで勝者が判明しない可能性がある。
今回の選挙で親欧米・親ウクライナの姿勢が変わる公算は小さいものの、クリステション氏が推し進める移民への強硬な取り締まりが継続・加速するかを左右する見通しだ。同氏は選挙前、右派多数派の連立を目指し、ネオナチ的な過激派に起源を持つ極右政党スウェーデン民主党を政権に加える方針を示していた。右派はギャング暴力の抑制や移民削減を成果と主張する一方、極右を招き入れたことは行き過ぎだとの警戒感も根強い。
スウェーデン民主党の躍進は、先週のドイツ州議会選挙で「ドイツのための選択肢(AfD)」が勝利するなど台頭する欧州の極右勢力にとって歓迎すべき結果となる。ただ最新の集計では、同党はオーケソン党首が率いた20年余りで初めて議席数、得票率ともに減少する見通し。