<為替>
ドルがユーロとスイスフランに対して小幅上昇した。注目された米インフレ指標で消費者物価の上昇が示され、米連邦準備理事会(FRB)が来週に利上げするとの観測が強まった。
ドルは当初、指標を受けて利上げの公算が高まったことから上昇した。ただ、中東紛争の激化で原油価格が押し上げられ、投資家心理は不安定となり、ドルの上値は抑えられた。
米労働省が11日発表した8月の米消費者物価指数(CPI)は前月比は0.4%上昇し、7月の0.1%から伸びが加速した。
ユーロは0.13%安の1ユーロ=1.15950ドル。週間では下落する見通し。
ドルはスイスフランに対して0.47%上昇し、0.817スイスフラン。スイスフランに対しては3週連続の上昇となる見込み。
CMEのフェドウオッチによると、市場は現在、0.25%の利上げの確率を約86%織り込んでいる。前日の約72%から上昇した。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドル指数は横ばいの99.12。週間では0.16%下落する見通しで、2週連続の下落となる。
円は対ドルで2週連続の上昇となる見通しで、直近は0.45%高の1ドル=153.69円。
日銀は来週の政策決定会合で利上げを決める見通し。ユーロは対円で0.59%安の178.22円となった。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 8月の米消費者物価指数(CPI)を受け連邦準備理事会(FRB)による利上げ観測が一段と高まったことで、10年債利回りが一時4.99%台に上昇し、5%の節目にさらに接近した。
10年債利回りは一時4.9915%まで上昇。その後は前日比2.29ベーシスポイント(bp)高の4.967%で推移した。
8月のCPIは前年比3.4%上昇と、伸びは7月から横ばい。物価の「瞬間風速」を示す前月比は0.4%上昇し、7月の0.1%から加速した。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.3%上昇と、4カ月ぶりの大幅な伸びとなった。
LSEGによると、CPI発表を受け15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利上げが決定される確率は86.8%と、発表前の67.5%から上昇した。
バンク・オブ・アメリカ、バークレイズ、ウェルズ・ファーゴ、TDセキュリティーズなどの金融機関は総じて、FRBは来週の会合で利上げに踏み切ると予想。ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのグローバル債券戦略共同責任者ルイス・アルバラド氏は「今回の利上げは始まりにすぎない。インフレ問題を本格的に抑え込むには複数回の利上げが必要になる」と述べた。
市場関係者は、インフレ率がFRBが目標とする2%に向けて低下するとの確信が得られるまで、10年債利回りが5%に達する余地は十分にあるとの見方を示している。
一部アナリストは、10年債利回りの5%台乗せを重要な節目と見なしており、この水準に達すれば国債の投資魅力が株式に対して相対的に高まる可能性があると指摘している。
終盤の取引で、FRBの金融政策見通しに敏感な2年債利回りは8.6bp上昇の4.636%。2年債利回りと10年債利回り格差は32.9bp。一時は7月29日以来の低水準に縮小した。
30年債利回りは1.1bp低下の5.35%。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式>
反発。原油価格の下落と堅調な米消費者物価指数(CPI)を受け、連邦準備理事会(FRB)が来週の会合でインフレ抑制に向けて利上げに踏み切るとの観測が強まった。
8月のCPIは前年比3.4%上昇と、伸びは7月から横ばい。物価の「瞬間風速」 を示す前月比は0.4%上昇し、コア指数も前月比で4カ月ぶりの大幅な伸びとなった。
CMEのフェドウォッチによると、金利先物市場では来週のFOMCで利上げが実施される確率が約90%に達した。
GLOBALTインベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、トーマス・マーティン氏は来週の利上げについて「ほぼ確実と言っていい状況だ」と指摘。「FRBは適切な行動を取り、利上げを実施するだろう。インフレ抑制という点でプラスだ」と述べた。
北海ブレント原油先物は約3%下落したものの、1バレル=100ドル台を維持した。一方、中東情勢の緊迫化を受けた供給懸念から、週間では8%超上昇する見通し。
人工知能(AI)向けサーバー製造を手掛けるデル・テクノロジーズは過去最高値を更新した。ソフトウエア大手オラクルの好決算を追い風に、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)やヒューレット・パッカード(HP)が上昇。一方、オラクル株は下落した。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 1%超上昇し、直近の下落から反発した。スポット金は午後1時40分(米東部時間、日本時間午前2時40分)時点で1オンス=4363.01ドルと1.1%高となったが、週間では約1.5%下落した。米金先物の清算値はほぼ横ばいの1オンス=4408.90ドルだった。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 北海ブレント先物と米WTI先物は共に1バレル=100ドルを超える水準で推移した。週間ベースでは、中東の海上輸送ルートを巡る攻撃を背景とした供給混乱への懸念から約8%上昇。原油高を反映し、米国のディーゼル価格は過去最高値を更新した。 清算値は北海ブレント先物が3.02ドル(2.81%)安の1バレル=104.61ドル、米WTI先物が2.43ドル(2.37%)安の100.05ドル。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 153.54/15
3.55
始値 153.95
高値 154.48
安値 153.25
ユーロ/ドル NY終値 1.1598/1.
1602
始値 1.1591
高値 1.1615
安値 1.157
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時02分 96*18.00 5.3565%
前営業日終値 96*16.00 5.3610%
10年債(指標銘柄) 17時02分 97*10.50 4.9690%
前営業日終値 97*16.50 4.9440%
5年債(指標銘柄) 17時00分 98*06.75 4.7840%
前営業日終値 98*13.75 4.7330%
2年債(指標銘柄) 17時01分 99*02.13 4.6275%
前営業日終値 99*06.63 4.5500%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 52573.29 +509.19 +0.98
前営業日終値 52064.10
ナスダック総合 26333.04 +251.31 +0.96
前営業日終値 26081.73
S&P総合500種 7656.98 +65.28 +0.86
前営業日終値 7591.70
COMEX金 12月限 4408.9 +1.6
前営業日終値 4407.3
COMEX銀 12月限 6518.8 +26.1
前営業日終値 6492.7
北海ブレント 11月限 104.61 ‐3.02
前営業日終値 107.63
米WTI先物 10月限 100.05 ‐2.43
前営業日終値 102.48
CRB商品指数 423.0795 ‐6.0701
前営業日終値 429.1496