Saurabh Sharma Sarita Chaganti Singh Anastasia Lyrchikova

[ニューデリー 11日 ロイター] - インドのモディ首相とロシアのプーチン大統領は11日、新興国グループ「BRICS」の首脳会議が開催されるインドの首都ニューデリーで会談し、長年にわたる2国間関係を一段と深化させることで一致した。プーチン氏はまた、BRICSは西側主導のルールに依存しない新たな世界的な成長基盤を構築すべきとの考えを示した。

BRICSは12─13日の日程で首脳会議を開催。プーチン氏のほか、中国の習近平国家主席やイランのペゼシュキアン大統領らが出席する。

インド外務省によると、モディ氏はプーチン氏との会談でエネルギーや防衛など幅広い分野にわたって協議し、関係強化で合意。声明で「両首脳は、両国間の特別かつ特権的な戦略的パートナーシップを一段と強化するため引き続き尽力することで合意した」とした。

モディ氏は、紛争は対話と外交によって解決されるべきであり、インドは和平の取り組みを支援する用意があると改めて強調したほか、海運やインド人船員の安全に影響する西アジアや黒海地域の紛争について見解を共有。両首脳にとってこの2週間で2回目となる会談で、共にロシアの技術や人工知能(AI)、航空・宇宙、原子力、鉱業などを紹介するインド・ロシア産業見本市も視察した。

インドとロシアは、2024/25年度に約700億ドルだった2国間貿易額を、2030年までに1000億ドルに拡大する目標を掲げている。ウクライナに侵攻するロシアに対し西側諸国が制裁を強化する中、インドは中国と並びロシア産原油の主要な輸入国となっている。同時に、インドは米国のほか、湾岸諸国やロシア、イラン、イスラエルとも良好な関係を維持するバランス外交を展開しようとしている。

こうした中、BRICSは国際的なルールや制度への影響力を強めることで存在感を高めようとしており、プーチン大統領の特使でロシア直接投資基金(RDIF)のキリル・ドミトリエフ最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、BRICSは地政学的な枠組みから、より実務的な経済連携へと移行しつつあると述べた。

プーチン氏はBRICS首脳会議に合わせて開かれたBRICSビジネスフォーラムで「われわれは常に、競争は神聖不可侵なもので、決して手を触れてはならないものだと言われてきた。しかし残念ながら、今日では西側の競争相手が、かつての主導的地位を取り戻そうとあらゆる手段を講じている」とし、「こうした競争は時に見苦しい様相を呈している。産業施設や物流施設、パイプラインなどへの直接的な物理攻撃や破壊すら含まれている」と述べた。国際輸送回廊を遮断したり、船舶を拿捕したりする動きもみられると述べたが、具体例には言及しなかった。

その上で「他国の利益のために行動することを拒み、自国の国益を守ろうとする国々に対しては、いわゆる二次制裁をちらつかせながら違法な制限措置も課されている」と非難。BRICSは新たな世界経済成長の基盤を構築していくと表明した。

BRICSビジネスフォーラムには、モディ首相のほかイランのペゼシュキアン大統領や南アフリカのラマポーザ大統領らが出席した。

BRICS首脳会議に先立ち、BRICSの財務相・中央銀行総裁は、国際通貨基金(IMF)や世界銀行などの国際開発金融機関の改革を求め、新興国・途上国経済の発言力強化を訴える共同声明を発表した。

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