[11日 ロイター] - 米労働省が11日に発表した8月の米消費者物価指数(CPI)を受け、連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で利上げに動くとの観測が一段と強まった。

8月のCPIは前月比0.4%上昇し、伸びは7月の0.1%から加速。前年比では3.4%上昇し、7月から横ばいだった。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比0.3%上昇と、7月の0.2%から伸びが加速。前年比では2.4%上昇で、7月の2.5%から鈍化した。

これを受け、FRBが15─16日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利上げを決定する確率は約85%と、CPI発表前の約70%から上昇した。

ネイションワイドのチーフエコノミスト、キャシー・ボスティアンシック氏は「原油、ガソリン、ディーゼル価格が再び上昇する中、エネルギー価格の高騰が他の財やサービス、さらにはインフレ期待に波及するとの懸念が強まっている」とし、「FRBは来週の会合で0.25%ポイントの利上げを決定すると予想している」と述べた。

労働省が前日発表した8月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比5.4%上昇と、伸びは7月の4.8%から加速。前月比では0.4%上昇と、伸びは7月の0.1%から加速した。

ウォーシュFRB議長は先月、基調的なインフレ率が2%に向けて「明確かつ十分な速さで」低下しているとの確信を持てなければ、中銀は行動を起こす必要がある可能性があると発言。エコノミストは、8月のCPIとPPIを受けてもウォーシュ氏が示した基準は満たされていないようにみえるとしながらも、6月と7月のインフレ鈍化を好ましい傾向の始まりとみていたFRB当局者の間で懸念が強まる可能性は高いとの見方を示している。

プリンシパル・アセット・マネジメントのチーフ・グローバル・ストラテジスト、シーマ・シャー氏は「8月のコアCPIが前月比0.3%上昇し、エネルギー価格の急騰とイランを巡る緊張が続いていることを踏まえると、来週の利上げはほぼ確実になった」と指摘。「インフレ率が目標を上回る状態が5年以上続いていることから、政策当局者は物価安定を取り戻すために複数回の利上げが必要になる可能性が高いと判断する可能性が高い」と述べた。

FRBは7月28─29日に開いた前回のFOMCでフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を3.50─3.75%に据え置くと決定。据え置きは5会合連続だったが、12人の委員のうち3人が0.25%ポイントの利上げを主張し、決定は9対3だった。

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