Mohammed Ghobari Eman Abouhassira Catherine Cartier
[アデン/ドバイ 11日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派は11日、バベルマンデブ海峡の戦略的要衝ペリム島に到達した。イエメン政府筋4人がロイターに明らかにした。世界的な重要海上交通路に対するフーシ派の支配力が強まり、エネルギー市場への脅威が一段と高まる可能性がある。
これに先立ち、サウジアラビアが支援するイエメン政府の関係者2人は、政府軍がペリム島から撤退したと述べた。フーシ派は同島の対岸にある紅海沿岸のドゥバブも制圧したという。
バベルマンデブ海峡はアラビア半島を挟んでホルムズ海峡の反対側にあり、フーシ派が海峡を掌握すれば、供給減少から原油価格が急騰しかねない。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、中東諸国の外相がホルムズ海峡の通航管理に関する暫定合意を模索していると報じた。
<サウジのパイプライン上空に煙>
サウジでは10日、ホルムズ海峡から原油輸出を迂回させる東西石油パイプライン付近で煙がみられた。ロイターが把握した衛星画像で明らかになったが、サウジ側の確認はない。サウジアラムコは、このパイプラインを利用して東部沿岸から西部の紅海へ原油輸送を拡大している。
国際エネルギー機関(IEA)の発表によると、8月のサウジ原油供給はフーシ派による攻撃の影響で30年余りで最低水準となった。
<イエメン政府軍、反攻を計画>
一方、イエメン政府軍は、フーシ派が今週、電撃的な攻勢で制圧した紅海沿岸地域の奪還を目指す意向を示した。
政府軍は「テロリスト」であるフーシ派民兵の動きを封じるため、戦略的地域に兵器や航空機を投入すると発表した。対象には紅海沿岸のモカに通じる道路も含まれる。フーシ派は10日、モカと紅海のハニシュ諸島を制圧した。
政府軍のナジリ報道官は民間人に対し、モカと南西部タイズを結ぶ道路の利用を控え、フーシ派の装備に近づかないよう呼びかけた。
フーシ派と政府軍の戦闘はここ数日で激化している。親イランのフーシ派は、北部や人口密集地域だけでなく、イエメンの海岸線の掌握に焦点を移している。