Leigh Thomas

[パリ 11日 ロイター] - フランスのレスキュール経済・財務相は11日、2026年の経済成長率が従来予想を下回る一方、27年の見通しは据え置くと述べた。政府は財政赤字の目標を達成できない見通しだという。

政府は数カ月以内に27年予算案の議会通過を目指すが、経済見通しの悪化で難航しそうだ。

レスキュール氏は記者団に対し、政府の26年成長率予想を従来の0.7%から0.5%に引き下げる一方、27年の予想は1.0%に据え置くと説明した。「今年は4種類の衝撃を伴う極めて深刻な危機に見舞われた」と述べた。

成長鈍化により、26年の財政赤字を対国内総生産(GDP)比5.0%に縮小する政府の計画は、達成が一段と難しくなる。

レスキュール氏は「予算は5%という前提に基づいて編成されていた。そして現実として5%という数値は今日、もはや選択肢にはならない」と説明。新たな財政赤字目標については示さず、月末に議会に提出する予算案の最終調整をなお続けていると述べた。

政府の赤字目標達成が困難になる中、ドイツ10年国債に対するフランス国債のリスクプレミアム(上乗せ金利)は、2012年以来の水準に拡大している。

世論調査では、来年の大統領選で極右候補のマリーヌ・ルペン氏と急進左派のジャンリュック・メランション氏による決選投票となる可能性が示されており、債券市場の緊張がさらに強まる可能性がある。マルボロ(ロンドン)で債券運用を担当するジェームズ・エイシー氏は、「現在のスプレッドはあらゆるリスクを織り込んでいるわけではない。ルペン氏やメランション氏の大統領就任は織り込まれていない」と懸念を示した。

レスキュール氏は「経済の不確実性が今ほど高かったことはかつてないと言っても過言ではないと思う」と指摘。「厳しい財政制約の下で運営しており、これ以上削れる余地はない」と語った。

さらに状況を複雑にしているのは、ここ数週間でフランスの借入金利が上昇したことだ。

レスキュール氏は、フランスが国債発行に困難を抱えていないことを強調した一方で、コストが上昇していることは認め、ドイツ国債に対するリスクプレミアムを「高すぎる」と指摘した。

借入コストの上昇に伴い、フランスは今年、債務の利払いに650億ユーロを支出する見通し。これは予算の中で最大の支出項目となり、当初計画を45億ユーロ上回るとレスキュール氏は述べた。

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