Alex Lawler

[ロンドン 11日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は11日、今年の世界の石油供給と需要が従来の想定以上に減少するとの見通しを示した。イラン戦争の終結に向けた進展が見られないため、中東からの石油供給の正常化が2027年にずれ込む見込みで、燃料価格が急騰している。

26年の世界の石油供給量は日量570万バレル(約6%)減少すると見込まれている。従来の予測は約4%減だった。供給が不足する中、世界では記録的なペースで在庫が消費されている。IEAによると、8月の世界在庫は1日当たり310万バレル減少した。

IEAは月報で「これまでのところ、在庫が市場の需給を均衡させる上で重要な役割を果たしてきた」と述べた。

需給の緩衝材となる在庫が減り、世界の石油精製体制も限界に達していると指摘。「市場の一段の逼迫を避けるには、中東紛争と、5年目に入ったウクライナ戦争の解決に向けた進展が、かつてなく必要になっている」とした。

また、燃料価格が過去最高水準に達していることも一因となり、需要も予想以上に減少している。IEAによると、今年の世界の石油需要は1日当たり250万バレル減少する見込み。従来は160万バレルの減少が見込まれていた。

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