Kentaro Sugiyama
[東京 11日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤に比べてドル安/円高の154円付近で推移している。週末前で、米国消費者物価指数(CPI)の公表を控え、東京時間は持ち高調整の動きが続いた。
朝方は154円半ばを中心にもみ合っていたが、午後は次第に上値が重くなった。
市場の関心はこの日発表される米CPIに集まっている。ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長は先月のジャクソンホール会議で、「基調インフレ率が目標に向かって明確かつ十分な速度で進んでいると確信できなければならない。そうでなければ、われわれにはやるべきことがある」と述べており、インフレ動向が金融政策を左右するとの見方が改めて意識されている。
前日に発表された米卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことで、市場では米国の利上げ観測が強まった。CPIが予想を下回れば、利上げ観測がはく落し「ドル/円の下げもかなりきつくなりそうだ」(別の国内銀のストラテジスト)との声がある。
セントラル短資FXの富永貴之・市場業務部部長は「CPIの数字が明確に強くなければ、ドルが強含まないイメージ。予想に近い内容になれば、いったんドルが売られる可能性もあるが、足元で米金利高・原油高となる中、市場は『一つの指標だけで利上げの動向を見極めるのは難しい』となり、ドルが弱含む動きも一時的になりそうだ」との見方を示した。