[東京 11日 ロイター] - 東京株式市場で大引けの日経平均は急反落し、前営業日比1.93%(1259円61銭)安の6万4011円34銭で取引を終えた。日米金利上昇が懸念されているうえ、原油先物が心理的節目の1バレル=100ドルを超えたことを嫌気し、売り優勢の展開。後場は戻り歩調となったものの、週末で模様眺め気分が強く、戻りは限定的だった。TOPIXもさえない。
米国で卸売物価指数(PPI)の伸びが加速し、早期利上げ観測が強まる一方、国内でも国債利回り(長期金利)が一時3%と9月2日以来約1週間半ぶりに3%台に上昇するなど金利上昇が懸念されている。
このところ、相場のリード役だったAI(人工知能)・半導体関連株は、米国市場での軟化を受けて売りが先行。指数寄与度が大きいため、これらの動きが日経平均の下げ幅を拡大させた。
原油高がインフレ懸念を高めているものの、原油高や金利上昇をプラス材料にする鉱業株、この側面に加えて再編の思惑がある地銀株などの上げが目立つ。通信株などディフェンシブ銘柄の一角も買われた。
日経平均のSQ(特別清算指数)値は、市場筋の試算で6万3039円49銭。きょうの安値(6万3208円63銭)を下回る、SQ値は「まぼろしの安値」でテクニカル面での節目になるか注目される。
市場では「米PPIの発表を受けて、米利上げ観測が強まったことを株価が織り込んだ格好。そうした中で半導体関連株がKOSPIの下落も手伝って、全体を押し下げる要因になった」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.65%安の4028.3ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.65%安の2078.07ポイントだった。プライム市場の売買代金は8兆7129億2300万円だった。
東証33業種では、値上がりは海運や鉱業、保険など16業種、値下がりはその他製品や精密機器、医薬品など17業種。
個別では、アドバンテスト、キオクシアホールディングスなどが大幅安。ソフトバンクグループもさえないが、同社連結子会社のソフトバンクが上場来高値を更新したほか、NTTも年初来高値を上回った。そのほか、富山第一銀行など地銀株の一角が買われ、トヨタ自動車も小高い。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が下落し、1.83%(14.31ポイント)安の767.93ポイントだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが509銘柄(32%)、値下がりは986銘柄(63%)、変わらずは58銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 64011.34 -1259.61 64276.82 63,208.63─64,312.02
TOPIX 4028.30 -26.28 3998.58 3,967.18─4,031.57
プライム指数 2078.07 -13.57 2062.80 2,047.19─2,079.74
スタンダード指数 1681.49 -16.22 1681.95 1,673.01─1,684.44
グロース指数 983.09 -17.62 986.28 977.38─988.61
グロース250指数 767.93 -14.31 770.07 762.78─772.62
東証出来高(万株) 237251 東証売買代金(億 87129.23
円)