Rashika Singh
[10日 ロイター] - ゴールドマン・サックス、シティグループ、バークレイズなどの金融機関は、エネルギー価格の再上昇により、インフレ率が目標水準に戻るかどうかへの懸念が高まっていることから、欧州中央銀行(ECB)が金融引き締めをさらに進めると予測している。
ECBは10日に開いた理事会で25bpの利上げを決定した。新たな経済見通しも公表し、インフレ率が目標の2%を長期にわたり上回る可能性が高いことを示した。
ゴールドマン、シティ、バークレイズは、ECBが12月に追加利上げを行うと見ているが、シティは2027年3月にも追加利上げがあると予想している。
シティのエコノミストは「インフレ高止まりが長引くほど内生的なものになるリスクは一段と顕著になる」と指摘した。
ゴールドマンはECBが12月に25bpの追加利上げを実施し、金利は「やや景気抑制的な領域」に入ると指摘。ECBの基本シナリオではインフレ率が2%目標に戻るのは27年終盤になるとの見通しが示されたとした。
スイスのUBSのグローバル・リサーチ部門とグローバル・ウェルス・マネジメント部門は、ECBが12月に利上げすると予想。ただグローバル・リサーチ部門は、その後の利下げにより、金利は27年第4・四半期までに2.5%に戻ると見込んでいる。
バークレイズは今回の利上げについて、政策当局者がインフレ抑制に引き続き重点を置いていることを浮き彫りにしたと指摘。10月の政策変更の可能性はほとんどないとみており、政策当局者が最新の経済見通しを手にする12月まで待つと予想している。
LSEGのデータによると、トレーダーは12月にECBが0.25ポイントの利上げを行う確率を94%織り込んでいる。