[11日 ロイター] - インドのナショナル証券取引所(NSE)は、来週開始される予定の新規株式公開(IPO)で最大4兆4200億ルピー(463億1000万ドル)の企業価値評価を目指している。実現すれば、インド史上最大級のIPOとなる。

11日提出された公開資料によると、NSEはIPOの公開価格帯を1株当たり1700-1785ルピー(17.81-18.70ドル)に設定した。価格帯の上限で算出すると、NSEはインドで最も評価額の高い企業の1社となり、企業価値は米ナスダックやLSEG(ロンドン証券取引所グループ)に迫る水準になる。

インド最大の証券取引所であるNSEは10日、一部の主要株主が売却予定株数を減らしたことを受け、IPOの規模を15%超縮小した。関係筋によると、その主な理由は想定を下回る公開価格帯だったという。

NSEの株式売り出しは17日に申し込みを開始し、21日に締め切られる。株式は24日前後に上場する見込みだ。

国内最大の取引量を誇るNSEは金融派生商品(デリバティブ)市場で圧倒的なシェアを占めており、世界最大級の人口を抱えるインドで個人投資家の取引が急増した恩恵を受けてきた。

NSEは今回のIPOで新株を発行せず、調達資金も受け取らない。インドステイト銀行(SBI)やカナダ年金制度投資委員会(CPPIB)などの既存株主が、当初予定の計1億4891万株より少ない計1億2640万株を売り出す。

SBIは既存株主の中で最も多い約1600万株を売り出す。同社子会社のSBIキャピタル・マーケッツも売り出しに加わった。モルガン・スタンレー系ファンドのMSストラテジック(モーリシャス)は売却株数を31%減らして1100万株とする。

正式な価格発表に先立って10日に関係筋がロイターに語ったところによると、売却株数削減の主な理由は公開価格帯が予想を下回ったことにある。株主らは、上場後の流通市場でより高い企業価値評価が得られると考えているという。

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