Nathan Layne Nandita Bose Steve Holland

[ダラス 10日 ロイター] - バンス米副大統領は10日、ダラスで開かれた共和党大会で演説し、愛国的な誇りを強調するメッセージを打ち出した。今回の演説は2028年大統領選に向けた同氏の展望を占う早期の試金石とみられている。

バンス氏は安全と繁栄という「米国人の生得権」に触れ、民主党がこれに反対していると主張。「私の家族や、この国の何千万もの家族を消し去ろうとする過激派に対し、われわれには単純なメッセージがある。子どもたちに近づくな」と述べた。

「政策上の問題で、たまたま私たちと意見が合わないからといって、この国を狂った連中の手に委ねてはならない」と語り、共和党を「常識の党」、民主党を「狂気の党」と位置づける大会のテーマを強調した。

40分間の演説は、トランプ大統領の奔放な話し方とは異なり、ほぼ原稿通りに進められ、時折、大統領指名大会の演説をほうふつとさせる場面もあった。

ただ、抗議者が一時メキシコ国旗を振りかざしたのに対し、「そんなにメキシコが好きなら、さっさとあっちへ行け」と応じ、会場からは大きな拍手と「USA、USA、USA」という声が沸き起こった。

その後、バンス氏はその抗議者の男性に対し、飛行機のチケットを買ってあげるとも申し出た。

聴衆の一部は「48、48」と唱え、バンス氏が28年に第48代大統領になり得ることを示唆したが、同氏は共和党がまず11月の中間選挙での勝利に集中する必要があると訴えた。

バンス氏は民主党のバイデン前政権下での生活の問題点を列挙し、「われわれは国が汚くなり、貧しくなり、安全でなくなり、繁栄を失いつつあることに気付いたために人種差別主義者と呼ばれるのはうんざりだった」と述べた。

一方、有権者が世論調査で最大の懸念事項としている経済、特にインフレや生活費などの問題への言及は少なかった。

バンス氏に続いて閉幕の演説を行ったトランプ氏は、バンス氏についてほとんど言及せず、中間選挙で共和党に投票するよう強く訴えた。トランプ氏は28年の大統領選で誰を支持するかについてはまだ示唆していないが、共和党内では、トランプ氏が退任した後にバンス氏とルビオ国務長官のどちらが党を率いるのに最も適しているかについて意見が飛び交っている。

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