Sarah McFarlane Gram Slattery

[ロンドン/ワシントン 10日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)は今春、北極圏のスバールバル諸島周辺で、痕跡を残さずに海底ケーブルを切断するために設計された秘密兵器の運用訓練を行っているロシアの潜水艦を発見した。

西側当局筋2人がロイターに明らかにしたところによると、ロシアの秘密作戦は海底戦を担うロシア海軍深海調査総局(GUGI)が実施し、深海潜水艇を使って高度な破壊技術の展開をシミュレーションした。

英国、ノルウェー、米国が合同でロシアの艦艇を追跡して対峙し、ロシア側は訓練を完了できずに最終的に同海域を離れたという。

英国とノルウェーは今年4月、北極圏の海域でロシアの秘密作戦が行われているのを発見したと公表していたが、新兵器の存在や作戦の場所、米国の関与についてはこれまで報じられていなかった。

当局筋によると、英国とノルウェーは今回判明した内容をロシア政府に伝えた。新技術の存在を把握していることを示し、ロシアが同技術の使用をためらうことを期待した措置だったという。

当局筋はロシアがケーブルに損傷を与えなかったと指摘。訓練はNATOとの紛争が発生した場合を想定し、同技術の展開をシミュレーションすることに焦点が当てられていたと説明した。技術の仕組みについては詳細を明かさなかった。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。