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[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米国でディーゼル燃料の平均小売価格が10日に初めて1ガロン当たり6ドルを超え、過去最高を更新した。価格調査会社ガスバディによる集計で明らかになった。イランでの戦闘激化や、ウクライナによるロシア国内製油所への攻撃を受け、供給不安が強まったことが背景にある。

ディーゼル燃料は、物流を支えるトラックや鉄道、船舶、建設機械のほか、農業分野でも広く使用されており、世界の経済活動を下支えする重要なエネルギー源。燃料価格上昇で、既にインフレ圧力に直面している消費者の負担は一段と大きくなっている。

ディーゼル価格を押し上げているのは原油高で、原油先物価格は再び1バレル当たり100ドルを上回っている。10日は北海ブレント先物が1バレル=107.63ドル、米WTI先物が102.48ドルで取引を終え、いずれも5月中旬以来の高値を付けた。

ガスバディのアナリスト、パトリック・デハーン氏は交流サイト(SNS)のXで「全てのトラック輸送、配送、荷物の発送、買い物がより高コストになった。過去最高のディーゼル価格は、あらゆる貨物や輸送コストを押し上げ、サプライチェーン全体でインフレを再燃させかねない」と指摘した。

ガスバディによると、米国のディーゼル平均価格は前年同期比で約2.3ドル上昇している。

燃料価格高騰は、11月の中間選挙を控えるトランプ大統領と与党共和党にとっても大きな逆風だ。ロイターとイプソスが先月実施した世論調査では、物価高対策を巡る評価で、野党民主党が共和党を8ポイント上回った。

エネルギー調査会社ストーンエックスのアナリスト、アレックス・ホーデス氏は「ディーゼル市場は日増しに強含んでいる。ロシア産ディーゼルの輸出減少が依然として最大の要因だ」と分析した。

その上で「(イエメンの親イラン武装組織)フーシ派による最近の攻撃激化で、紅海に面するサウジアラビアのヤンブー港からのディーゼル輸出に影響が及ぶ恐れがある。同港は日量約40万-50万バレルのディーゼル輸出を担っている」と付け加えた。

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