Atsuko Aoyama
[東京 10日 ロイター] -
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 153.59/153.62 1.1638/1.1641 178.79/178.80
午前9時現在 153.53/153.54 1.1633/1.1635 178.62/178.63
NY午後5時 153.54/153.56 1.1632/1.1634 178.61/178.69
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤に比べてほぼ横ばいの153円半ばで推移している。週内の米物価指標の公表を前に様子見が広がった。日銀の増一行日銀審議委員の発言内容は利上げペース加速を具体的に示唆する内容ではない一方、9月の利上げ観測を後退させるものでもないとの受け止めがあり、円売り方向の動きも円買い方向も強まらなかった。
朝方、153円前半で推移していたドルはじりじりと値を上げ、増委員の午前のあいさつが始まるとやや強含んだ。タカ派色がうかがわせる増委員の一部発言や原油先物価格の軟化もあり、再び一時153円前半に下落するなど不安定な値動きとなった。
午後の記者会見で増委員は利上げペースについて「1回ずつきっちり議論して検討」と述べたが、ドル/円の値動きは限られた。午前中は実質金利がマイナスの状況は「早く解消すべきだ」と述べ、早期利上げの必要性を示唆していた。
市場では「9月の利上げ観測を後退させるものではなく、現状追認で利上げを肯定する内容。もう一段の発信は金融政策決定会合待ち」(三井住友銀行チーフ為替ストラテジストの鈴木浩史氏)との声が聞かれた。
きょうの米国の卸売物価指数(PPI)など週内の米物価指標の公表を前に様子見姿勢もみられた。特にあすの消費者物価指数(CPI)への関心は高く、強い内容であればドル買い、弱ければドル売りになるとみられている。「FRB(米連邦準備理事会)議長や地区連銀総裁の間で物価に対する見方や対応に関する見解にばらつきがある中で、仮にCPIが横ばいなら市場の観測が9月利上げ見送りの方向に傾き、ドル売りとなる可能性はある」(ニッセイ基礎研究所の上野剛志・主席エコノミスト)との声もある。