今回の研究は、魅力度評価を科学研究にどう利用するかという課題も投げかけている。
こうした評価は、パートナーの好みや性的魅力、「配偶者価値(パートナー候補としての好ましさ)」を表す指標として使われることも多い。しかし、ジェンダー魅力格差(GAP)の評価対象はパートナー候補とは限らず、実際、異性愛者の女性が他の女性の顔を評価する場面でよく使われる。つまり、魅力度評価は性的欲求だけでなく、美しさに関するもっと幅広い判断を映し出している可能性がある。
その違いは、魅力に関する今後の研究を一変させ得る。
ボディイメージの専門家で、20年近い臨床経験を持つ認定心理療法士のアリ・スポッツ・デ・ラザーは本誌の取材に対し、今回の研究結果は一般的な認識を覆すと語った。
「相手を魅力的と評価することは、性的あるいは恋愛的関心の表れだという一般的な認識に対し、今回の研究は異を唱えている」「魅力的という感覚を形作っているのは性的関心だけではない。少なくとも部分的には、外見に対する評価はもっと広範な社会的判断に由来するのかもしれない。例えば文化的な理想や、恐らくは今の社会に受け入れられている、あるいは優位にあると人々がみなす特徴のステータスもそこに含まれる」
スポッツ・デ・ラザーは臨床の現場で、魅力が安心感と結びつく現象を目にしてきたと言い添えた。仲間に入れてもらったり、認められたり、批判を免れたりする上で、特定の外見が助けになると人々は信じているという。そうした力学は今、SNSによって急激に増幅されているとスポッツ・デ・ラザーは見る。
「研究にあたっては、顔の美しさを評価したり学習した美の基準に基づいて評価したりすることと、実際の性的魅力を感じることとの間ではっきり区別する必要があることが、今回の調査で示された」
【参考文献】
Wassiliwizky, E. (2026). What are we measuring when we measure attractiveness? Current Opinion in Psychology. https://doi.org/10.1016/j.copsyc.2026.102416.
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