女性の顔は、その国の文化や年齢、性的指向に関係なく一貫して、男性の顔よりも魅力的と評価されているという研究結果が発表された。ただし男性の美しさに対する認識には、ある偏りがあった。
「ジェンダー魅力格差(GAP)」について調べた今回の研究結果は、ドイツのマックスプランク経験美学研究所(MPIEA)が学術誌「Current Opinion in Psychology」に発表した。
それによると、女性の顔の魅力に対する評価はほぼ正規分布に近く、中央の平均値にスコアが集中する左右対称の釣鐘型になっていた。ところが男性の顔の魅力に対する評価は完全に異なっていた。スコアは平均すると女性に比べて低いものの、女性のような釣鐘曲線を描くのではなく、高い方にスコアが偏る不均等な領域があり、際立って魅力的と評価されたサブグループが突出して存在していた。
論文著者のオイゲン・ヴァシリヴィツキーは、今回の研究を通じて美しさに関する論議の枠組みが根本から変わることを期待していると本誌に語った。
「私の研究によって、『どちらの方が魅力的か』から、『人の心はなぜ、美しさをそのように評価するのか』へと焦点が切り替わることを期待する」
今回の研究結果は、研究者が「文化的逆説」と呼ぶ現象を説明する手がかりになるかもしれない。
男性の美しさは、古代の彫刻から現代のポップカルチャーに至るまで、何千年も前から称賛されてきた。今回の研究は、そうした称賛の的になる描写は平均的な男性を映し出しているのではなく、突出して魅力が高い男性を描いた描写に偏っている可能性があることを示唆している。