Atsuko Aoyama
[東京 10日 ロイター] - 午前のドルは153円半ばを挟んで売買が交錯した。増一行日銀審議委員の発言でやや強含んだ後、原油先物価格の下落もあり、一時153円前半に下落した。午後の記者会見の内容を見極めたいとの声があるほか、きょうの米卸売物価指数(PPI)など物価指標を前に様子見姿勢もみられるという。
・増委員の発言後に上下、ドルは153円台で売買が交錯
・増委員の発言、ややタカ派でも踏み込みに欠くとの指摘
・米物価指標前に様子見も
・増委員の記者会見にも注目
<ニッセイ基礎研究所 主席エコノミスト 上野剛志氏 >
「増委員の発言は基本はオーソドックスな日銀の見方ではあるが、実質金利がマイナスの状況を早く解消すべきなどとした部分は若干タカ派」
「具体的に今後の利上げペース加速というところまではみえてこないが、高田創審議委員の金懇は(午後の)記者会見の方が踏み込んだ発言をした経緯がある」
「きょうはPPI、あすは消費者物価指数(CPI)の発表が控えているが、FRB議長や地区連銀総裁の間で物価に対する見方や対応に関する見解にばらつきがある中で、CPIが横ばいなら市場の観測が9月利上げ見送りの方向に傾き、ドル売りとなる可能性はある」