[ロンドン 9日 ロイター] - 英食品・飲料メーカー約1万社あまりが加入する業界団体、英食品・飲料連盟(FDF) は9日、米国とイランの戦争、欧州の干ばつ、エルニーニョ現象の影響が継続していることから、英国の食品インフレ率は年末までに4%近くまで上昇し、来年半ばには6%を超えるとの見通しを示した。
今年12月の食品およびノンアルコール飲料の価格上昇率は前年比3.9%と予想し、従来予想の10%弱から大幅に下方修正した。だが、来年も価格は上昇を続け、来年7月には6.4%でピークに達すると見込んだ。
FDFのカレン・ベッツ最高経営責任者(CEO)は「食品・飲料メーカーは、ホルムズ海峡の封鎖以来続くエネルギー危機の間、食品価格を可能な限り低く抑えてきたが、これをいつまでも続けることはできない」と指摘。
「エネルギー、物流、包装コストの高止まりに、今夏の猛暑が重なり、年内は食品価格は上昇する見込みであり、上昇は来年まで続くと考えている」と語った。
• FDFによると、食品インフレ率は27年下半期も過去の平均を大幅に上回る水準で推移する見通しで、ピークは4月時点の予測より低くなるものの、横ばい状態が長期化する見込み。
• 英国家統計局(ONS)によると、7月の食品・飲料のインフレ率は1.3%に低下し、24年8月以来の低水準となった。
• イングランド銀行(英中央銀行)は、家計のインフレ認識を決定する上で、食品・エネルギー価格が他の商品・サービス部門よりも大きな役割を果たしているとの見解を示している。
• 7月の英消費者物価指数(CPI)上昇率は2.9%に加速した。
• 英中銀は、12月までに食品のインフレ率が3.5%に達し、CPI上昇率は3.1%に加速すると予測している。