[9日 ロイター] - マレーシアの政府系投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)を舞台にした資金不正流用事件を巡って東南アジア銀行最大手のDBSグループ(シンガポール)は9日、傘下のDBS銀行が推計12億9800万シンガポールドル(約10億3000万米ドル)の支払いを求める損害賠償請求訴訟を起こされたと発表した。
原告には、1MDBの清算人となっているブラックロック・コモディティーズ(グローバル)、プラチナ・グローバル・ラグジュアリー・サービス、アフィニティ・エクイティ・インターナショナル・パートナーズ、TKILグローバル・インベストメンツの4社が含まれている。
これらの清算人はロイターに対し、DBS銀行を相手取って10億ドルを超える損害賠償請求訴訟を起こしたことを認めた。
DBS側は強く争う姿勢を示し、請求された賠償金を引当金として計上していないことを明らかにした。これまでは1MDBを巡って訴訟を起こされたことはなかったとし、今回の提訴で申し立てられた内容の詳細についての説明を避けた。
米司法省は、1MDB高官らが世界にまたがる複雑なスキームを駆使し、2009-15年に45億ドルを超える資金を不正流用したと説明している。
清算人は1MDBを巡る資金回収を目指しており、昨年7月には英スタンダード・チャータード銀行(スタンチャート)を相手取ってシンガポールの裁判所に提訴した。清算人は、スタンチャートが2009―13年に計27億ドルを超える資金の不正流用をほう助したと主張している。
DBSグループ株は9日、前日比0.8%安の77.50シンガポールドルで取引を終えた。