Mayank Bhardwaj
[ニューデリー 9日 ロイター] - インドは原油供給の混乱による価格上昇を踏まえ、エネルギー安全保障強化に向けバイオ燃料の活用拡大を目指していると、首相府顧問のタルン・カプール氏が9日、明らかにした。
業界の会合で、イラン戦争によって原油の安定供給確保の難しさが浮き彫りになったと指摘。エネルギー安全保障を強化するには、利用可能な国内資源を全て活用する必要があると述べた。
イランは9日、同国の石油タンカー5隻が米国に撃沈されたことを受け、ホルムズ海峡付近で船舶10隻を攻撃したと明らかにした。開戦から半年で双方が公表した船舶攻撃としては最大規模となった。
北海ブレント先物は9日、7月下旬以来初めて1バレル=100ドルを突破した。
世界第3位の原油輸入・消費国であるインドは、一部のバイオ燃料を軽油に混合する試験を実施しており、ガソリンにはエタノールを既に混合している。
エタノールの原料は主にトウモロコシ、コメ、サトウキビを使用。政府は割高なエネルギー輸入への依存軽減とガソリンへのエタノール混合促進に向け、フレックス燃料車の普及拡大にも動いている。
ただ、自動車利用者や独立系アナリストらは、エタノール含有率の上昇がエンジン性能や燃費に影響するほか、バイオ燃料関連の汚染リスクを高める恐れがあると懸念を示している。